たばこの弊害について
タバコが健康を脅かすことは、ほぼ全ての方が知っていると言っても過言ではないでしょう。しかし、それでも喫煙している方は大勢いらっしゃいます。タバコの煙に含まれるニコチンには依存症があるので、禁煙したくてもなかなか出来ない方もいます。
また、ニコチンは、コカインやヘロインなどと同じように神経伝達物質ドーパミンの放出を促しますので、たばこを吸っているときは「喜び」を感じ、ニコチンの作用が薄れると「不快感」を感じやすくなります。すなわち、タバコが止められないのは、一種の薬物依存症なのです。
禁煙のメリット
- 周囲の人がタバコの煙で汚染するリスク(副流煙)が無くなる
- 血圧や脈拍が正常値に近づく
- 心臓発作の可能性を減らすことが出来る
- 味覚や嗅覚が改善する
- 咳や喘息が改善し、気道の自浄作用が改善する
- 風邪やインフルエンザなどの感染症に罹りにくくなる
- 肺の機能が改善する
- 肺がんなどのリスクが減る
- など
禁煙のお手伝いをします
標準的な禁煙治療では、12週間にわたり、合計5回の診察を行います。
- 通院初回
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- 健康保険で治療が受けられるかどうかの「依存度」を算出
- 呼気に含まれる代表的な有害物質(一酸化炭素)の濃度を測定
- 健康状態や喫煙・禁煙歴を確認
- ニコチン切れ症状への対処法などのアドバイス
- 禁煙治療の内容を患者様に説明し、同意が得られた場合は禁煙宣言書にサイン
- 禁煙補助薬を選択し、その特徴と使用法を説明
- 禁煙の開始
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- 禁煙補助薬の内服を開始してから1週間後に禁煙をスタート
- 通院2~4回目
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- 初診の時点から換算し、それぞれ2、4、8週間後に医療機関を受診
- 呼気一酸化炭素濃度の測定、および禁煙状況の確認、体調チェックとアドバイス
- 通院5回目
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- 初診から12週間後(約3か月後)に最後の受診を行います
- 前回までと同様、呼気一酸化炭素濃度の測定など
- 今後も禁煙を続けていくためのアドバイス
特定健診について
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防と改善を目的として、40~74歳の全ての被保険者・被扶養者に対して行われる健康診査です。腹囲や血糖値、中性脂肪値、血圧、喫煙歴などをもとに判定し、メタボ該当者や予備群の方には特定保健指導(積極的支援、動機づけ支援)が行われます。
自費健診
何ら症状がないときに、健康診断を目的として検査を受ける場合は、健康保険を使うことはできませんので、自費で行うことになります(検査項目はご自身で選択できます)。
※自費健診の結果、何らかの疾患が見つかった場合は、以後、その病気の診療について健康保険が使えます。